開発ストーリー

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STORY 01

ナノダイヤモンド開発者 STORY

「中村・フクイヤ」の「ナノダイヤモンド触媒」は、約20年の年月をかけ、現在に至ります。ここでは、開発に携わった技術者「山田」を通して、発案のきっかけから製品化までのストーリーをお話したいと思います。

光触媒との出会い

自分の作った造花が光触媒に!?
舞台は、人口3万人の愛知県海部郡大治町。ナノダイヤモンドの開発者の一人・山田(以後ヤマダ)は、親の代から続く造花屋の2代目店主でした。20年前のある日、衝撃的なニュースが飛び込んできます。造花を買い付けに来ていた取引先の一社が、TVのニュースで大きく取り上げられていたからです。
「なんだこれは?」ヤマダは目を疑いました。自分が作った単なる造花が、当時の最先端環境技術を取り入れた“光触媒の造花”として紹介されているではありませんか。

光触媒事業へ着手
すぐさまその光触媒の造花を買い求め、飼い猫の匂いが気になる自宅に置いて試してみたところ、確かに猫の臭いが減った気がしたのです。「これはすごい!」ますます興味を持ったヤマダは、光触媒に関する情報を調べ漁りました。そして、取引先の承諾を得て、ついに光触媒の造花を自ら作るようになったのです。

光を超える触媒探し

光触媒の弱点発見、そして新触媒を模索する旅へ
造花を手掛ける中、画期的な技術である光触媒にも、大きな弱点があることが分かってきます。それは、光が当たらないと十分な機能を発揮できない、ということです。光触媒の造花を置くのは室内です。そのため、カーテンで締め切った部屋や夜になると光が当たらなくなり、消臭や抗菌、抗ウイルスなどの機能を発揮できなくなってしまうのです。「環境に左右されずに、光触媒のような機能を発揮できるものは無いのだろうか?」 光触媒を超える新たな触媒探し。ヤマダの長い旅が始まりました。

東欧に次世代触媒あり
新たな触媒を求めて月日を重ねる中、東欧に次世代の触媒候補があることを知ったヤマダは、触媒開発を手掛ける技術者の協力を仰ぎ、候補となる素材を取り寄せます。その中の一つが、「ナノダイヤモンド触媒」でした。ナノダイヤモンド触媒は、光や温度を必要しない触媒として、東欧を始め日本でも注目されつつあった素材で、産学官の連携による研究開発が進められていました。

商品化に成功

長年の試行錯誤の末、ついに商品化に成功!!
触媒に対する基礎技術はあっても、ナノダイヤモンドを使った触媒の商品化まで漕ぎ着けるのは、並大抵のことではありません。様々なモノ作りを経験してきたヤマダでしたが、基礎技術のレベルから商品化までのプロセスは未経験。そのため、文字通り試行錯誤の連続の日々が続きます。成功する保証はなく、商品化に至る道は、まさに、行きつく先に答えのない道を歩んでいるような苦しいものでした。
そして、何年もの歳月を経て、ついに商品化が実現します。

今後は、様々な場所へナノダイヤモンド触媒を施工していくことで、多くの方々が安心・安全に暮らすことのできる世の中になるよう、微力ながら社会の発展に貢献していきます。